言葉の裏、か…なるほど、それも道理よの。
[隠し事がない、とは言えぬ。それ故返しは曖昧に]
[手の内、次に形作られるを待って]
水球……そなたの本分は水遣いであった、な…
[僅か眉を顰め、風を操るに集中して]
[されど、その水球の数の前に風の刃は砕け]
[その様子と、砕けた刃で傷を負う男に一瞬気を取られ、残る水球に気付かずに]
これは……っ、く…!
[二つの水球、一つは左の手を打ち、赤を散らして扇を弾き、
今一つは右の肩に当たって、その後方の翅に]
[肩を打ち砕けたそれは、それでも片翅を射抜き、濡らして]