[張り詰めてた空気が、ゆると戻る。
彼女の瑠璃は夜空を想わせる色合いで。
言葉を選べたかどうかは解らない。
けれど――――彼らにも情が、
仲間を想う気持ちがあったというなら。
其れもこの騒動の理由になるということ。
全てを識りたい訳ではない。
娘の欲した答えはほんの一つに触れられれば其れで良かっただけ。嗚呼、と悟る声はその真相の一つに辿りついた為に零された。]
――――…解ったよ
教えて呉れて有難う…
如何か元気で、ね
[其の言葉は、常日頃から雑貨屋を利用して呉れた彼女に向けられて。別離を口にする彼女には、そう言い伝えて。]