『……こっちで、誰かのコエ聞いたの……久し振り、だ』[それでも、ごく小さなコエでそう、紡いだのは。紅の世界に他者がいる事に、少なからぬ懐かしさを覚えたからか]『歌……? ああ……聴こえたの、それ、か。 月の力が強い時に、歌うんだよ。 ……小さな花との約束、忘れないために』[良い歌>>2034、との言葉に、小さく呟く。花に二通りの意味がある事は、他者には知る由もないのだが。*]