[どうして?と問えば同じように不思議そうに首を傾げる様は、懐かしくも愛らしくて。
そういえば動物って人に見えないものが見えるっていうっけ、と思いながらその背をそっと抱くように手を添えた。]
…君のことも、置いてきぼりにしちゃったね。
でも、一緒に居てくれる人が、出来たんだね。良かった…
[緩くなでながら、知らず微笑む。
ミハエルの方をふと見れば、彼の傍には修道院でよくライヒアルトと遊んでもらっていた少年の姿がみえて。
その会話に、此処にライヒアルトが眠っていることと…彼が、変わらず慕われている事実を知った。]
─…良かった。
ライ兄にも、届くといい、な。
そう、だ。