[両腕に掛かる重さと同時、水の力を足元に集約する。
焦る意識の元では制御も乱れ、地に着地するかに座り込むように空に留まって]
……やれやれ、間に合えたか。
[安堵の声を落とすのと手が伸びるのはどちらが早かっただろう]
俺の傷は浅いから大丈夫。
…どう見ても君の方が重傷だ、その力は自分に使って?
[断るけれど、頬だけは治されてしまうだろうか]
[預けられる体重に厭うつもりなどない。
両腕で抱えるまま、ゆるりと下降を開始する]
下ろすのは問題無いけれど、何処かに運ばなくて平気かい?
君の力が癒される場所とかあればと思ったんだけど。