此方を気遣う様子にまた一つ笑みを浮かべて]
そなたは優しいの……
先の魔族といい、闇を纏うものとは思えぬな。
[それだけ言って、ほ、と息を吐いて]
……そなたに無理が無ければ、できるだけ大きな木の下に運んでくれるかい?
[呼びかけにそう返したあと、思い出したように]
そう言えば…隠し事、と言っていたね……
一つ言うなら、大きな変化が起きるのは近い、って事かねぇ。
そして、そなたに近いものが、それに大きく関わっておる…
無論、そなたにも関わることじゃ。
だから、の…その力、確かめたかった、と言うわけじゃの。
[思った以上だった、とやはり満足気にそう呟いて]