[優しいと言うのに瞬いた後で少しだけ肩を震わせ笑う。
ゆる、と息を吐いてその衝動を逃がした後で]
俺はランスほどに優しくも純粋でもないよ。
良くも悪くも人間だからね……色々と計算くらいはするさ。
ああ、それくらい何の問題もないよ。
[つ、と顔を上げて周囲を見回す。
一際高いという程でも無いが、視界内では随一に見える樹までと]
大きな変化、か。
大体誰が関わってる事かは想像に易いね。
[くすくす、零すように笑って]
そう云う事か。
でももう少し早く『世界の記憶』の事は言って欲しかったかな。
俺自身は気にしないけど、怪我させたと知れたら怒られそうなんだよね。