─ 放浪の一幕 ─『まあ、ね』[ふ、とコエに滲ませるのは笑う気配。名を問われぬなら風について語る事はなく。続いた言葉>>2077に、ひとつ、息を吐いた]『ああ。 諦めない、って、お互いに誓った。 この、理不尽な運命に、負けない……って』[僅かに欠けた月の下で交わした誓い、それを思い、蒼と紅は空へと移ろう。それから、ふと、感じたのは、疑問]『その物言いからすると……あんた、も?』[同じよに、聖なる花に惹かれたのかと。問いはごく自然に、零れ落ちていた]