……とはいえ、明らかにこっち目指して進んどるしなぁ……一応、警戒はしとくべきかしらぁ。[ぶつぶつと呟きながら立ち上がり、傍らに置いておいた、木の杖のようなものを手に取る]ぁー……わかっとる、わかっとるて。無闇に仕掛けたりはせんから、大丈夫よぉ?[杖らしきものを手に取った直後、背後の巨木──『神樹』が風もないのに枝を揺らした。それに応えるよう、苦笑を浮かべてこう言った後。神樹の護り手は、気配のやってくる方へと視線を向けた]