[笑いと共に零された言葉に気を悪くするでもなく]
人間だから、か。
そういう事にしておくとしようかね。
[そうして、続いた言葉にくすくすと、こちらも笑いを零して]
[地に下ろされれば、礼を言って木に凭れる様に座り込んで]
やはり、気付いておったかの。
まあ、そなたもその一端を担ってはいるのであろうが…
[と、蝶の本質に触れる言葉を落とすのに、はたりと瞬いて]
……あの者のそばにあれば、話の一つも聞いてはいるか、の。
怒られる、か……それは……悪いことをしたの。
此度のことは、我が持ち掛けたこと故、それに免じてくれるといいがの。
[座っているから恐らくは見上げるであろう男にそう言って、やはり笑った]