………え゛[思わず変な声が出た。見上げるような茶色の岩…と思っていたその影から、青い何かがこちらを伺っていた。そのサイズ、およそ3メートル]………やどか、り?いやいやいや、まてまてまて、陸ヤドカリとかこんなでかいの居ないって![一瞬、その存在を否定しようとして、だけど、それ以上に、その存在を確かめようと言う興味があって更に近付こうとした、その時]『ぐるん』[巨体からは想像出来ない勢いでそれがこちらへと向きを変えた。ゆらゆら動く目は、真っ赤である]