─ 『神樹』の領域 ─
[木々の間を抜ける気配>>2100は、確かにこちらに近づいてくる。
湖水の青を思わせる瞳がす、と細められた]
……ふむ。見た目は人間ー、と。
[現れた姿>>2101に小さく小さく呟いて。
それから、浮かべるのは満面の笑み]
はぁい、いらっしゃいまぁせ。
……どんな御用でいらっしゃいましたのかしらぁ?
[こてり、首を傾げて問いかける。
長く伸ばした髪はトップで結い上げ、身に纏うのは肩と腕の露出したロングスリット入りの白のドレスに同じ色のハイヒール。
手首には銀製と思しき細い腕輪が幾重にも重なり、しゃら、と涼しげな音を立てている。
凡そ、こんな森の中にいるのは似つかわしくないその姿は、手にした不自然な杖とも相まって、果たして来訪者に何を思わせるのやら。*]