─虚空にて─[同じ場所に留まる者の存在には、気づいていて。けれど、漆黒のその姿を見た時は、少しだけ、困ったような笑みも浮かんだ、かも知れない]……なぁに、やってんだよ、お前。[投げるのは、からかうような言葉。『一緒に』と。あの時向けた言葉は、自分の望みでもあったのだと。未だ留まる事への複雑な思いと共に感じる、微かな嬉しさが、それを物語って]