─ 放浪の一幕 ─[考えた事なかった>>2121と言われ、胸に手を当てた。続いたコエはその姿勢のまま受け止める。鎧の合間から風が吹き抜けて、澱んでいた何かを崩したような。不思議な感覚がそこにあった]『逃げたくない、か。 例えどんなに困難でも。難儀な道でも?』[答えは聞くまでもないと思いながら。何かを確かめるようにコエを投げていた]