『今更でも、もう少し抗ってみるかな。 理不尽な世界に』[天を仰いで囁いた。追われる様になった身、それもまた簡単ではないけれど]『……どちらにしても、早くここを離れなければ。 次の月が同じ色をしているかどうか、怪しい。 お互い、それは不本意すぎるだろう』[コエのする方向は、なんとなくで感じられる。カツリ、と靴の爪先をそちらに向けた]