そんなに難しいことは考えてないよ。
俺はただ、できることをしてあげたいだけなんだ。
[柔らかな笑みに緩く苦笑いで返す]
君が見守ることしかできず、揺らすことができないのなら。
今のこの問答は何だったのだろうね。
[首を傾ぐその表情は笑みなれど、零す言葉は皮肉に似た]
[返される名には何処か満足げに頷きをひとつ]
ノクロ、か。教えてくれてありがとう、ノクロ。
俺はアミル。世界の記憶に残す必要は無いけれど、君自身が覚えていてくれると嬉しいよ。
[小さな笑いと共に付け足された言葉には、了解、と短く笑って]
ん、じゃあそうさせて貰おうかな。
それじゃあまた、ノクロが望んでくれるのなら、近い内に。
[ひらり、振る手を残して。軌跡を辿るように空の許へと歩み出した**]