>>2197[「緋色の龍」。紡がれた言葉に、それはくすり、と笑んで]「私は、通りすがりの世話焼きに過ぎぬよ?」[冗談めかして言うも、否定はせず。その代わりにか、また、ふわりと頭を撫でて]「……もう、大丈夫のようだね? では、彼の桜の子は、新たな櫻木と葛木に託すとしようか」[軽く言いつつ、手を離し。緋色の影はふわり、身を翻す]「気負う事はないのだよ。 道は、一人きりで築くものではないのだからね?」[そんな言葉を、投げかけて。緋色の影は、色を変え行く茜の先へと歩き出す]