[息を整える。魔力の流れを意識して変更する。自らの心臓を中心に、魔力が多く流れ溜まっていく丹田、脳、子宮から「Nail of a great dragon」へと吸収させていく。
斧が震えた。
流れ込む魔力によって真の力が目覚めていくのが柄を握り締めた...にははっきりとわかった]
(魔法陣を展開する――)
[そうして、必殺の一撃を撃ち放つために魔法陣を描く動作に移行しようとした時、くんと体が前に引っ張られた。
何事だ?
テレパシーを使い「Nail of a great dragon」に問いかける]
「Signs that the enemy magician exercised mystic words.<敵魔法使いが呪文を発動した模様。>」
「The thing using the electromagnetic waves generated from the cartridge driven in previously is conjectured.
<先に打ち込まれた弾から発生した電磁波を利用したものと推測される。>」
くっ……!
[...は舌打ちしながらも、それならばと全身をめぐる魔力のほとんどを「Nail of a great dragon」へと流し込んだ]
純粋な力比べといきましょう!