それ、指名の理由になんのかよ?
[呆れたように呟くものの、それならそれで、自分が指名された理由も薄らと察しがつくか。
そんな事を考えていたところに飛来する、氷の針]
……っとお!
[防御のルーンを準備する間もなく、回避行動はやや遅れ。
針は頬を掠め、紅を引く]
ち、はぇーな……。
[そんな呟きを漏らしつつ、今滲んだ紅を掬ってカードにルーンを描く]
……地の内に眠りし頑健なるもの、礫となりて地より天へ! 岩砕波!
[言を唱え、カードを足元へと叩きつけるよに投げる。
砕けたカードが生み出すのは、足元から跳ね上がる握り拳大の石礫複数]