おとうさん、…おかあさん…、…[愛してくれていなくても私を見ていてくれなくてもそれでも彼らは私にとってかけがえいのない家族なのだ。][はたりと零れ落ちるものを拭い顔をあげる。]…、…なに[誇りに埋もれた中に一通の手紙。恐る恐る手を伸ばす。色あせてしまったそこには懐かしい父の文字が連なっていた。]