[また、空には星が煌いている。]私、…生きるわ。皆の分も、彼の分も…そしてお父さんとお母さんの分も…[窓を開けて見上げる空。吹く風はどこか寒く、吐く息も白に染めた。あの日屋上で見た星空とは違う星が見える。]あれは、…[冬の星座が広がって、一際輝く一等星。]―― シリウス。[泣かないでと流した涙を乾かすようにどこからか優しい風が吹いて、*包んでくれた。*]