─先の時、街角にて─
「しっかし、久々に連絡入れてきたから、何かと思ったら……」
[桜の騒動からいくらかの時が過ぎて。
再び外と中とがつながり、行き来ができるようになったある日。
久々に、以前暮らしていた街まで出て、大学時代からのバイク仲間の元を尋ねた]
こーゆーのに詳しそうなの、他に思いつかなかったんだよ。
……悪いな、つき合わせて。
[呆れたような言葉に返すのは、決まり悪そうな言葉]
「いんや、いいんだけどさぁ。
しっかし、葛木のふみっちから、こんな相談うけるとはねぇ……」
るっせぇなぁ……。
[にやにやと笑いながら言われ、不機嫌そうに眉を寄せる]