−施療院−
[抵抗むなしく施療院へ運び込まれ、治療と称してベットに監禁された。体が限界を迎えていたのもあるが、闇を受け虚ろの種となるかの警戒もあったのだろう。
結界樹の話を伝え聞いたのは、先生ご自慢の薬湯の効果が切れてからだった。]
………そうか、クローディアもジョエルも…皆出てきたか。
ならばいい。
[長老の話には眉を上げたものの、元堕天尸への扱いの牽制には効果的でもあり。後で一言言っておく事にして、今は体力の回復に努める事にした。
―――そして動ける様になってすぐ、先生の小言も無視し小屋へ戻った。]