人間だって、恐ろしい人は酷く恐ろしい。魔族だって、あんなに心優しい子もいる。重要なのは個人だ。俺には、存在の種なんてどうでもいいよ。[淡々と、滔々と。零し続ける水宝玉は酷く静かに薙いで]俺が今、触れたいと思ったのは、[もう一度、落とした手を伸ばす*]ユーリ。君と云う、ただひとりの存在だ。