[スティーヴの誘いに合わせ、結界樹へ向かおうかと思った足は、けれど止まった]いや、俺は…いい。先に、少し考えたいことがあるから。[先のこと。今まで考えることから逃げてきた部分。今のままでは、決して見据えることのできない世界][羽根を仕舞わぬまま、足が自然向かった先は雲海]そろそろ…結界も解かれるのかね。……帰れるわけじゃ、ないけどな。[自嘲ぎみに呟いて。つい、と視線を背中に向ける]