…………ずるいでしょ、それって。[理由なんてない、そう言われてしまえば、それ以上の理屈を求める事はできず]……そこで実力行使とくれば、遠慮なく殴り倒して終わるのに。[そうすれば、それを理由に距離を置いて、それで全て終わりにするのに、それもできなくて。小さな紅の傍らで交わしたやり取りで揺らいだ神魔のこどもが、今にも泣きそうになっているのを押さえつけつつ。困ったような、呆れたような、なんとも言い難い表情で、笑う様子を見上げて]