[あの騒動から、子供が小屋に出入りする様になった。
原因はよく判らない。
シャツを返しに来たか、施療院の先生のお使いで頼んでもいない薬を届けに来たかだったか。そうでなくても暇なら来ていたのかもしれない。
別段害もないので放置していたが、留守の間に扉の外で寝てるのを毎回ベットに放り込むのも面倒になって鍵をやった。
その内、帰ったら食事が用意されてるようになり、どうせならと一緒に食べる事が多くなった。
―――そんなある日。]
いや、木を切り出しに行く。……来るか?
[狩りに行くのかと問う声に首を振り、そう声を掛ける。
子供を連れてそのまま森に入り、目をつけていた木を数本切り丸太にした。
首を傾げて作業を見守る子供の頭に手を置く。]
………こんなものか。
[呟いて、丸太を適当な長さに切り分け、短いのを持たせる。
どうするのかと問う声に、しばらく干すと告げて小屋へ戻った。]
[小屋に来た子供が小さなベットを見つけるのは、数日後の事。]