[それから、1ヶ月程かけて島中の人に行った。
勿論冷たい言葉や蔑みの目が殆どだったけれど、それは受けて頭を下げ心を込めて謝った。
49日も立てばそのことも薄れて。
また、どこかで「虚」が誰かを捕らえようと蠢きだすのかもしれない。
それでも、自分はもう捕らわれる事が無いようにと。
そして周りの誰もが捕らわれる事が無いようにと。
毎日真っ直ぐ前を見て、努力をする。
何かあっても傍に居てくれる人や、周りに居てくれる人は変わらないと分かったから。
たまに、愚痴を傍に居てくれる人に聞いてもらったり、幼馴染と飲みながら話したり、仕事をくれる人を頼ってお願いしたり、周りの人たちを頼り頼られしながら。
老けて行こうと、そう思った**]