[ 心で咲いた花は種をつけ、また芽吹く。]
―――――――…。
[ 目の前の母は無言の娘に溜め息をついた。]
―――――――はぁ……。
[ 全く同じ様に自身もまた溜め息をつく。
母親から持ち出された縁談話。
断り続けているのに、聞いてくれやしない。]
母様…せめて、もう少し騒ぎが収まってからに…。
と…それを私が言うのも可笑しいのですけど…。
[ 苦笑いを浮かべるも自分のやったことの罪の意識もあり。
あまり強く否定もできない。
そもそも、堕天尸となって封印された娘を嫁に出すとは。
そんなに上手に事が運ぶとも思えない。]