[何も起こらない、と言いきる声。>>2449
ほんの一瞬、泣きそうな表情が過ぎって、消えた。
事の真相は、強引に触れようとしたものに、凶悪な呪詛を与えてきた、というもの。
それも、意識せず、条件反射でやっていたものが大半だから。
譲歩はしても、自己を本当に律する事ができるかの自信は、余り、なかったけれど]
……っ。
[それでも、伸ばされる手を避ける事はしない。
言ったから、というのもあるけれど。
この手を拒んでしまったら、多分。
二度と、同じものは得られない、という予感もあったから。
触れられた瞬間に、震えが走るのは止まらない、けれど。
力は凪いだまま、無自覚に振るわれる事はなかった]