―影輝界・王の座所―
[ヴィオレットにつれてこられた先はやっぱりここで。
うわー珍しい光景だよ、とか内心思っているのは内緒ったら内緒です。隣で思いっきり固まってるだろうミハエルをこれ以上固まらせないためにも。
そして尋ねるより前に答えをもらえれば頭痛を感じて]
迷子、ですか。
またですか。
[思わず呟きが漏れた。
100年前のもそれに近かったわけで。あの時はこの王が居る場所だったけれど。いや今回は全部彼女のせいというわけでもないはずなのだが、それは教えてもらえてないから知らない]
はい、仰せのままに。
[頭を下げて答えつつ、チラリとミハエルを見た]
…こちらの方がいれば逃げもしないでしょうから。