それは、号泣する子どもの泣き声に聞こえて、吃驚する。
自分は、こんなに求めている?
もう大人になっていたかと思っていたのに……
本当に、母親にキャンディをせがむ子どものような……
我に満ちた号泣
ああ そういつのまにか、僕は小さな子どもになっていて…… ただ、声を張り上げて泣き喚いている――。欲しいものがあるんだ。でも、壊しちゃった んだ。代わりはないんだ。もう届かない んだ。
ねぇどうしたら、いいの?どうしたら?
焼けたダリアは元に戻るの?
ねえ、どうしておばあちゃんはあんな風になっちゃったの?ねえ、なんで人は焼けて融けたの?ねえ、僕は強くなれば大丈夫だと思っていたのに、まだ、こわいものがあるよ、ねえ、どうしたらいいの?!?僕は――――!!]