[パタパタパタ、と足音。
頭をかかえる金色の髪の女性の足に、小さな子供がしがみついた]
「あーっ、ママ、あたしのぺんちゃん濡らした!」
[金色の髪の女性は子供の頭を撫でながら、水鏡に落ちた赤いふわふわしたものをとり。
ふわ、とそのまわりの空気が暖かくなったかと思うと、それはもう濡れてはいなかった。]
はい、大丈夫よ。ゴメンね。
[子供は、ぷくぅと膨れたまま赤いふわもこを受け取り、口を開く。]
「ねぇ、パパつぎいつくるのー?」
[金色の女性は、肩や腰からひらひらと繋がっている布を手で遊びながら、こてんと首を傾けて。
子供ににこりと笑う]
いつかしらね?私が知りたいくらいよ?
とりあえず、パパを写そうとしたのになにやらもっと大変そうなモノを写しちゃった水鏡を、もっかいつながないとね。