[ゆらりと幽鬼の如く立ち上がり、すっと右手の銃をオトフリートに向ける
銃は再び変容し、まるで龍の咢のような形に]
……コロサナキャコロサレルコロサナキャコロサレルコロサナキャコロサレルコロサナキャコロサレルコロサナキャコロサレルコロサナキャコロサレルコロサナキャコロサレルコロサナキャコロサレル
[俯きブツブツと呟く彼女の顔は窺えないが、そんなことお構いなしに右手の咢は炎を収束し、それすべてを火球として発射せんと蓄える]
…………………イヤダ、コロシタクナイ
[まさに発射されんとする時、上げられた顔はボロボロと涙を流していた]