[>>2562別段感情の動きの見られない相手の顔を見るこちらはまんまる目のまま、体温だけが上がっていく。
弱く零した声は、相手に伝えるというよりも思わず口から出ただけの言葉だったのだが。
少しの間を置き、頷く相手の言葉に余計体温が上がった気がした]
あ、い、いえ、そちらじゃ、なくて。
僕が人からそう言われたのが、初めてという、意味で。
[訂正を入れるのもなんだかおかしい気もするが、なんだか落ち着かないままに訂正を入れて。
それから、やっぱりというのにこくりと頷きを返した]
はい。
配達先の世界に馴染まないと行けないので。
あの夢の時は、"あちら"が馴染む体だったんです。
[上手く説明は出来ないが、行く場所に合わせて変わるのだと伝えてから、続いた問いに、あぁ、と頷き]
近道しようと思って木の上を歩いてたんですが、その。
足が短くなっているのを失念してて、踏み外しちゃいまして。
[要はうっかりしてたのだ、と。さっきまでと違う理由で頬を赤くしながら説明した**]