―セシリアwith赤ペンギン―
[その日、届いた手紙には、なんだか妙な物体がくっついていた。]
…ソフィー
[片方の白い手がこめかみをおさえて、ため息を吐いた。
もう片方の手が掴んでいるもの、それは。]
……これをどうしろと。
[赤い、ペンギンだった。
火の王はまた何かくだらないことでもやらかしているんだろうかと考えると頭が痛い。
だけれどいつまでもそれを持っているのも、疲れる。
少し考えて、セシリアは、そのぬいぐるみを小さな部屋にぽいと入れた。
そう、その後――それが増えていくことなど、まったく考えずに。]