ふむ、覚えておこう。[楽しげに言いつつ。刃によって打ち出された銅銭に対し、刀を構える。先ほどの防御の影響か、片腕には微か、痺れがあった](……しばし、鈍る、な)[そんな事を考えつつ、一つ、二つと銅銭を刀の峰で弾き。三つ目を、大きな横薙ぎで打ち払った直後に舞台を蹴って走り出す。四つ目の銅銭は、頬を掠めるに任せた。走る微かな熱、それには委細構わず]……せいっ![間合いに踏み込み、放つのは右下段から、左上段への斬り上げ一閃]