>>2630
アラァ、当たァりィ?
[叫び返す様子に手首の痛さも薄れ、少しだけあどけなく笑う。
けれど止まった獲物を見逃すほど甘くはない。
髪に挿した薔薇を手に取り、上空へと飛びあがる姿を薔薇色の瞳で追う。
振り下ろされる一撃はギリギリまで引き付けて]
くゥ…!
[擦れ違う刹那、衝撃が交わしきれぬ腿を打つ。痺れる痛み。
声を耐え、白い首元へと薔薇を手向け、ふぅっと息を吹きかけた]
お眠りなさァい、甘く狂おしく…美しい永遠の為にィ。
[一重の薔薇の花弁が散り、甘い香りを撒き散らしながら少女へと向かう。軌跡はさながら舞いの様に]