>>2655[少女を包む香りは甘く甘く。頭を痺れさせ、体の自由を奪おうと花弁の黒子の如く沁みて行く]ほォら、お眠りなさァィ…[囁く声がねとりと絡みつく。はな、と呼ばれ女は微笑んで――続く言葉に顔色を変える]止めェ――ッ!!![今は形分かれたオールドロースこそが薔薇の魔である女の本性。それに炎放たれては避けようもなく]ぃやぁああぁああァ――![紅の女は深紅の炎に包まれて、舞台へと堕ちて行く]