[外れたと知れば掻き消える炎の刃。
使い慣れぬそれが完全に消えるまでは動くこと叶わず。
足を踏み出せたのは速度の速い剣>>2681が脇腹へと迫った頃]
────っ
[薙ぎの速度を乗せた刃がネッドの左脇腹へと食い込んだ。
その衝撃には流石に表情から笑みが消え、紅い瞳を見開いた真顔のような表情へと変わる。
紅い瞳は一度、脇腹へ食い込んだ刃へと落とされる。
ひとのように流れるものが無いため、ネッドの脇腹から零れ落ちるものは無い。
何も零れることのないその箇所を見詰めながら、右上へと振り上げられた左腕が自分の左側にあるアミルの右腕を外へ払おうと動いた。
あわよくば食い込んだ刃も払い抜こうとする態]