[右腕は肘側に青黒い色がじわりと広がる。
暫くは動かせないだろうことは脈動と共にある熱に自覚する]
……こればかりは治して貰えるといいんだけど。
[零した声は少しばかりの逃避。
目の前で揺らぎながらもただ此方へ向かう姿に苦味が浮かんだ。
瞳の色、故障したかの言語機能に暴走の単語は確証と共に内に在る]
どうか、忘れていてくれよ。
[突き出された右腕>>2725を前に、持ち上げるのは左腕。
集い左手を覆って行く水が模ったのは篭手の先に長い両刃を携えた剣。
まず一振り、乾坤圏を叩き落すように右上からパタを模した水を振り下ろし]
[地にがりりと傷を負わせ、次いで狙うのは炎を宿す彼の左腕。
敢えて自身は立ち止まるその場で、狙いを定めて]