「───やぁ、私の出る幕は無かったようですねぇ」[ネッドの自由が奪われて少し後、アミルの頭上から声が降りかかる。宙に居たのは、火を纏う4つの車輪の上に立つ白い虎の姿と、それに跨る白衣のような衣服を着た男。長い黒髪は首の後ろで結わえられ、人当たりの良さそうな笑みを浮かべていた]「お手を煩わせたようですみませんね。 後は、こちらで処理しておきますので」[言いながら白虎は音も無く宙を滑り、アミルとネッドの下へと降りてくる]