「少々片付けに梃子摺りましてね。
そうしないと出て来られなかったものですから」
[聞こえた文句>>2767にも表情を変えず、瞳を隠した笑みを浮かべて悪びれなく言う]
「───ネッド、スウフ」
[降り立った白虎の上で一言ネッドに声をかけると、それまでもがいていた上半身もピタリと動きを止めた。
それを確認してから地面へと降りると、両手で動かなくなったネッドの上半身を拾い上げる]
「これはまた見事な切り口ですね。
防御面はあまり強化していないとは言え…なかなか出来るものではないです。
…あぁ、右手は取り替えた方が早いですかね、これは」
[この状況を前にしても口に出るのは分析するような言葉。
拾い上げたネッドの上半身を白虎へと乗せて、下半身を拾い上げた頃に男はアミルの願うような声を耳にした]