[肩にかかる力は、決して大きなものではない、けれど。
他者との接触を避け続けてきた身には、それ自体が慣れぬ重さで困惑を呼ぶ。
触れた手からは悪意も害意も感じられないから、余計に困惑が助長されて動くに動けない。
常の態度からは想像もつかないその様子は、傍目には相当に異様なものとして映るだろうが、そこまで意識を回せないまま]
……ぇ。
[微か、耳に届く乾いた音。
成し遂げた感じの笑顔>>2900に、惚けた声が小さく上がり。
肩にかかっていた力が抜けると、軽くよろめいた。
そのまま転ぶ、という失態は辛うじて免れたが、震えは未だに止まらないまま]
……落ち、葉?
[今の状況を齎したものの名前を、強張った声音で繰り返した。*]