[こちらはただ、髪に付いている葉が見えない本人には取りにくいだろう。
そんな気持ちでその身体に触れ、手を伸ばしただけだった。
魔族の髪に葉がついていたとしても、同じようにしたことだろう。
それがまさか楽士の困惑を呼ぶものだなんて思いもせず、何気ない所作で葉を取って。
取れましたよ、と笑いかけたのだ、が]
楽士、さん?
[>>2910見れば、明らかに震えているのが伝わって。
落ち葉、と繰り返す声も、不自然な硬さを帯びたもの。
さっきまでにこやかだったのに、と怪訝というより不安が強くなって]
…あ、の。
僕、何か…失礼を、しちゃいました…か?
[お茶に誘ってくれる位だから、嫌われてはいないだろうと思っていたのだけれど。
もしかすると、自分のことが苦手だったのだろうか。
だとしたら申し訳ないことをした、と眉を下げ哀しげに見上げた*]