あ……あ、いえ。[楽士さん、と。幾度目か、呼びかけられて、どうにか声を出す]そういう、わけでは、ないんです、け、ど。[哀しげに見上げながら投げかけられた問いかけ>>2945に、辛うじて否定を返す。礼云々で言えば、こちらの方が余程のはず、と。そんな思考は、辛うじて回って]ちょ、ちょっと、驚いて、しまい、まし、て。[実際の所、理由はそれだけなのだが。それだけにしては大げさな反応なのは事実で。とはいえ、震えは中々鎮まってくれず。先にはすぐに鎮まれたのに、と、関係ない方向に思考が逸れた。*]