[動転していて、魔族の方から意識は完全に逸れていたから。彼がこの状況に、そして、自分の様子にどんな思いを抱いているかなど、気づく由もなく。当然、その動きも、目には入っていなかった、から]……っ!?[ぺい、と叩かれる>>2962のは避ける以前の問題で。触れられた瞬間、反射的に震えが走った、ものの]…………ぇ。[大丈夫だ、と言い切られて。一体何がどう、という思考が、ほんの少し、動揺を上回って。惚けた声がひとつ、上がった。*]