[柔らかな風の吹き込む、オトフリートの部屋。そこで眠る時空竜と機鋼竜王の仔、そして天聖の麒麟]
[……その窓から、100メートルほど離れた樹の上。そこに翠髪の妙齢の女性がオペラグラス越しにニヤニヤとその様子を眺めていた]
やー、これはいいもの見れたねぇ
さて、ご祝儀は何がいいか。時空の狭間に御殿のひとつでも建ててやるか
ともあれ、近いうちに楽しいことになりそうだな
[そう呟くと、スッとオペラグラスから目を外すと]
……時空竜よ、汝に祝福あらんことを
[そう言って十字を切る。そして、んーっとひとつ伸びをし]
さーてと、今回のことでクロムを弄りに行くとしますか
[そう呟いて、時空王は実に楽しそうに機鋼界の中心部へ*歩いていったのであった*]