>>3271
そうだね。
機鋼界で出会った皆、旅の経験……それから、あなたの支えのお陰で。
セレスは、強くなった……俺よりも、ずっと。
[静かに告げる刹那、表情を掠めるのは、穏やかさ。
それでも、次に投げかけられた言葉に、それはふい、と掻き消えて]
……俺は。
[異眸が見やるのは、揺れる螢火。それは、今の自身にも似て]
俺は無限であるが故に、孤独を捨てられない……。
一度、その禁を犯して、痛みを受けて……そして、その痛みにずっと、怯えて。
[だから、誰も寄せないのだと。これはいつかも話したろうか]
……だから。この役目が終わったら……逃げるつもりで……いた。
[けれど、と。そこで一度、言葉は途切れ]