>>3298時[セレスへの言葉を、私は穏やかに聞いていたろうか。己の浮かべている表情はわからぬ…なれど]……えぇ、あの時も…そう言ってらした…[彼の竜の言葉を静かに聞き、揺れる螢火を映す異眸を見つめる。「逃げるつもりで」その言葉に…私の身が震えたを、誰が知ろうか。否、私の指先は――彼の竜の揺れる黒髪へと縋るよに伸びて]……けれど…?[私の瞳に宿るは、怯えか、希う望みか]